月別アーカイブ
カテゴリー別アーカイブ
- インフォメーション (1)
- わたしの転職シリーズ (14)
- 転職活動ハウツー (3)
- 遊技機業界への転職・採用など (59)
- 雑談・時事ネタ・その他 (60)
目次
長きにわたって終身雇用や永年勤続の考え方が根強かった日本では、まだまだ転職という選択肢について、周囲に相談しづらいという風潮があります。
「特に親しい関係の人以外には、転職活動について聞きづらい」、「転職活動に興味があるけれど、誰に相談すればいいのかわからない」と、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回のコラムでは、遊技機開発業界における転職活動の中で、年代ごとに異なる転職活動に対する考え方や成功のポイント、書類選考通過率と内定獲得率について紹介します。
「自分が転職活動をする場合のイメージをつかみたい」、「自分と同世代の転職活動の状況や、可能性を知りたい」という人は、参考にしてください。
20代の転職活動は、将来性や柔軟性を高く評価されるため、転職市場で人気の高い年代です。
特に将来性という観点では、異業種からの転職も歓迎している会社が多く、「遊技機に携わりたい」、「遊技機に興味がある」という場合は、20代での転職がおすすめです。
ただし、社会に出てから10年以内という期間に3回以上の転職歴がある場合は、「忍耐力がないのでは」という懸念されるケースもあります。
これまでの転職歴について、理由を丁寧に説明することが大事です。
20代の転職理由で特に多い意見は、以下の通りです。
・労働環境や労働時間に対する不満
・給与に対する不安
・仕事内容に対する不満
社会人として初めて会社に勤める経験を通じて、自分のイメージや理想とのギャップから、転職を決意する人が多いのが、20代の転職理由の特徴です。
タイミングとしては、キャリアチェンジを図るのであればなるべく早く(20代前半)、キャリアアップを図るのであればスキルが身に付いたタイミング(20代後半)というケースが多い傾向です。
直近4年間で当社が転職サポートした20代求職者の書類選考通過率を紹介します。
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
25.58% | 23.61% | 48.48% | 31.58% |
平均としては32.31%で、後述の30代に次いで高い数値です。
20代の書類選考が通過できないケースは、企業が応募者に求める実績やスキルに対して、応募者の経歴が十分ではないと捉えられてしまうケースがあると考えられます。
遊技機業界での経験の有無に限らず、現在の職場で培った経験やスキルをしっかりとアピールすることが大切です。
直近4年間で当社が転職サポートした20代求職者の内定獲得率を紹介します。
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
8.14% | 6.94% | 16.67% | 12.03% |
※推薦数に対しての内定獲得割合
平均としては10.95%となり、20代の応募者の場合、履歴書や職務経歴書などの書類だけで伝えられる実績が少ないため、一次面接時にこれまでの実績やキャリアについて説明し、入社後の努力目標に対しても明確なビジョンを示す必要があります。
異業種への転職を希望される人も多いため、書類選考や一次面接の通過率が低くなる傾向にありますが、自己分析を入念に行い、自分の強みをアピールすることが大事です。
転職活動を行う場合に意識するポイントとして、「書類や面接でアピールできる実績が少ない」と悩む応募者は多いですが、これまで任されてきたことやできることを明確に示すことで、新卒者とは異なり、即戦力になれることを伝えることができます。
これまでの職務経験の中から、仕事への責任感や誠実な勤務姿勢を伝えることのできるエピソードを記述することが重要です。
異業種への転職の場合は特に、応募先での目標を示して勤続意思をアピールすることや、これまでの経験をどのように活かすつもりなのかについても、しっかりと明示しましょう。
30代は、様々なライフステージに分岐するタイミングです。
結婚や出産に伴って転職活動を考える人や、Iターン・Uターンなどの選択肢を視野にいれる人も多く、転職活動が最も盛んになる年代でもあります。
企業側としても、これまでのキャリアや実績を考慮して、職場で実務をこなす即戦力となる中核人材を多く採用したいと考えています。
応募情報の給与や福利厚生、勤務地などに関する情報を確認すると同時に、応募企業の求める人物像と、自分の持っている能力やスキルがマッチするかを見極めることが大切です。
30代の転職理由で特に多い意見は、以下の通りです。
・キャリア形成やキャリアアップへの挑戦
・異業種や他職種への挑戦
・給与に対する不安
特にこれまでとは異なる業界や職種で働きたいと考えている人にとって、30代は最後の挑戦のタイミングです。
ライフステージが変化することに伴い、「給与面で、自分を正しく評価してほしい」と考える人も増えます。
これまでの社会人経験を活かしながら、さらに飛躍できる職場を探したいというのが、30代の転職活動の傾向です。
直近4年間の当社が転職サポートした30代求職者の書類選考通過率を紹介します。
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
38.16% | 46.32% | 37.17% | 42.98% |
平均としては41.16%と各年代の中でも、一番高い通過率となっています。
30代の書類選考通過率が高い理由としては、応募者の多くが、これまでの就業経験を通して、実績やスキル、もしくはマネジメント経験を明示できていることに起因すると考えられます。
より一層、書類選考通過率を上げていきたいのであれば、企業の求める人物像にマッチする経歴や能力にフォーカスし、即戦力として応募先の力になれる点を強くアピールしていきましょう。
直近4年間の当社が転職サポートした30代求職者の内定獲得率を紹介します。
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
16.45% | 11.58% | 17.28% | 15.70% |
※推薦数に対しての内定獲得割合
平均としては15.25%で、こちらも全年代の中では一番高い数値ですので、30代は転職が実現しやすい年代と言えます。
20代以上に形成してきたキャリアの内容に厚みが出ることに加え、企業としても将来性や即戦力といったバランスを鑑みて、採用に力を入れたい年代です。
そのため、条件面と自分の能力を考慮して、応募先を選ぶことが大切です。
他のどの年代よりも転職を成功させる可能性が高い年代ですので、自分の経験やスキルを正当に評価し、条件面でも納得のできる企業を選び、応募することが大切です。
30代というタイミングは、これまで非正規雇用で働いてきた人が正規雇用に挑戦したり、異なる業種への転職に挑戦することを検討する上でも、重要なタイミングと言えます。
自分のこれまでの人生経験を、応募先でどのように活かすことができるのか、入社後はどのような形で貢献できるのかを具体的にまとめ、応募先にアピールしていきましょう。
かつての転職市場においては「35歳限界説」や「35歳の壁」という考え方がありましたが、令和の今、40代以上での転職は珍しくありません。
慢性的な労働人口の減少や、ビジネスモデルの多様化に伴い、実績やスキルをもつ人や、マネジメント能力に長けた人に対する需要が高まっています。
そのため、これまで得てきた経験や経歴をもとに、自分をしっかり売り込むことが、40代の転職を成功させる鍵です。
40代の転職理由で特に多い意見は、以下の通りです。
・会社の将来に対する不安
・給与に対する不安
・労働時間や労働環境に対する不満
新卒で入社した会社に勤め続けていた場合、入社から15年、ないしは20年程度が経過しており、会社を取り巻く環境や業界全体の景気が、大きく変化しているケースも珍しくありません。
「これから先の20年間も、同じ会社で勤め続けるイメージが湧かない」、「業界全体の衰退を感じている」という人が転職活動を視野に入れるタイミングの一つが、40代といえます。
直近4年間の当社が転職サポートした40代求職者の書類選考通過率を紹介します。
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
26.11% | 33.52% | 25.56% | 21.52% |
平均としては26.68%で、20代・30代と比較すると、通過率は低下します。
しかし、高い専門能力やマネジメント能力、応募先が事業を拡大したいと考えているフェーズで発揮できる経験がある、など応募先の求める人材に合致した場合は、通過率も高くなります。
企業分析をしっかりと行い、培ってきた経験や能力を応募先でどれだけ活かすことができるかを強く伝えることを意識してください。
直近4年間の当社が転職サポートした40代求職者の内定獲得率を紹介します。
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
9.55% | 13.97% | 12.78% | 3.16% |
※推薦数に対しての内定獲得割合
平均としては9.87%で、内定率に関しては30代と比較すると低くなりますが、20代と比較した場合はあまり差がありません。
40代の場合は、1次面接まで進みめ、積み重ねてきた知識や経験を棚卸しして、しっかりと自己アピールをすることができれば、内定獲得の確率は高まります。
応募先の条件や求める人物像と、自分の希望条件や能力をすり合わせ、幅広い視野で応募先を探すことが大切です。
40代の転職活動を成功させるためには、自分のセールスポイントと応募先のニーズがマッチする求人を幅広く探すことが大切です。
特に管理職ポストでの転職や、専門的な技術を活かした分野での転職を希望する場合は、転職サイトだけではなく、転職エージェントなどを上手く活用し、広く情報を集める必要があります。
留意しておくべき点として、40代の場合は、現在の勤務先において責任のあるポジションを任されている人が多いです。
「転職のタイミングが悪く、現在の勤務先に迷惑をかけてしまう」といったトラブルを避けるためにも、転職のタイミングは十分考慮した上で活動を行い、入社のタイミングについて事前に応募先とすり合わせておくことが、円満な転職につながります。
総務省の労働力調査によると、2022年全体の転職者数は303万人です。
年齢別に分析すると、25〜34歳は75万人・45〜54歳は54万人・55〜64歳は45万人で、50代での転職も珍しくないことがわかります。
ただし50代で転職しても、定年までの15年程度という限定された期間しか、応募先に貢献することができません。
若い人材ではなく、自分にしかできない貢献のポイントを的確に伝え、50代の人材を受け入れることのメリットを応募先に伝えることが、50代の転職活動のコツです。
50代の転職理由で特に多い意見は、以下の通りです。
・給与に対する不安
・会社の経営方針や経営体制の変化
・労働時間や労働環境に対する不満
50代の転職理由としては、自分のスキルや技術を追求するものよりも、環境条件に関するものが中心です。
特に50代になると、年齢的な理由や家族状況の変化から、深夜帯の勤務や休日出勤などの就労状況によって、転職を検討する方が増加する傾向が見られます。
直近4年間の当社が転職サポートした50代求職者の書類選考通過率を紹介します。
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
15.00% | 20.63% | 12.78% | 12.15% |
平均としては15.14%となり、他の年代と比較しても通過率が低下することは覚悟しておきましょう。
ただし、専門性の高いスキルや、これまでの実績によっては、年代に関わらず採用したいと考えている企業も一定数存在することは確かです。
自分自身の経歴を客観的に分析し、市場価値を見極めた上で、応募先を検討することが大切です。
直近4年間の当社が転職サポートしたの50代求職者の内定獲得率を紹介します。
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
5.00% | 4.76% | 3.33% | 2.80% |
※推薦数に対しての内定獲得割合
平均としては3.97%で、書類通過率同様、年代別で比較してもかなり低い数値です。
しかし、長年の経験や知識に裏打ちされたマネジメント能力の証明、これまで主導したプロジェクトの予算規模・目標達成率・コスト削減率などの実績を具体的に説明すること等を通して、応募先にとって必要な人材であることを的確にアピールすることが、50代で転職を成功させるためには重要です。
50代の転職は、環境の変化や応募先の社内の雰囲気に対応できなかったり、給与が下がったりと、転職後に予想外の戸惑いを感じるリスクがあります。
「50代可の求人は数が少ないから」と焦って転職先を探すのではなく、根気強く複数の求人を見比べ、条件面で転職するメリットがあるのかについても、じっくりと比較・検討してください。
年代別に転職活動の傾向を分析すると、30代が最も内定につながる可能性があります。
しかし、その他の年代であっても、自分の能力や実績を正しく認識し、応募先のニーズに合致している点を伝えることができれば、転職を成功させることはできます。
自己分析や企業の情報収集をする上では、転職サイトを活用することも重要ですが、転職活動のプロである転職エージェントに相談することで、プロの視点で業界におけるあなたの市場価値を客観的に教えてもらえたり、転職活動の進め方を相談できたりするので、転職活動の成功につながりやすいです。
特に遊技機業界での転職をお考えの業界経験者の方や業界未経験者の方お考えの方は、遊技機業界に精通した転職エージェントの「さんななキャリア」まで、お気軽にご相談ください。
ご相談、お仕事のご紹介、
転職サポートはすべて無料です!
簡単なプロフィールを入力して30秒で完了
相談依頼をする