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(この記事は2021年8月31日に最新情報へ更新しました)
「書類選考ってどれくらいの割合で通過できるの?」
「年齢が高いと書類選考が通りづらいって聞いたんだけどホント?」
「内定をもらえる確率ってどれくらいなの?」
このページを開いたあなたは、こんな疑問を感じているのではないでしょうか。
どのくらい書類選考が通るかわからないと、どのくらい応募したらいいかもわからないですよね。
それに、年齢によってなかなか通らないとなってしまうと、転職活動がどのくらい長引くか不安になりますよね。
そこで、本記事では人材紹介会社である弊社が、自社データを用いて算出した年代別の書類選考通過率と内定率を公開いたします。
弊社は遊技機開発という専門的な業界に特化しているものの、産業構造が一般的であること・母数を多く取っていることから、他業界でも参照することのできるデータとなりうると思います。
なお、データは2017年10月から2021年8月までのものとなっております。
※10代と60代のデータはサンプル数不足により含まれておりません。
それではまずはじめに、年代別の書類選考通過率から見てまいりましょう。
表1は20代から50代までの書類選考通過率です。ここでは、数値が高ければ高いほど有利であるとお考えください。
30代が最も高く、次いで20代、40代、50代の順となりました。
全体平均の28.6%を上回ったのは30代のみとなり、20代はほぼ平均、40代は平均をやや下回り、50代は大きく下回る結果となりました。
表1)年代別の書類選考通過率
年代 | 書類選考通過率 |
20代 | 28.0% |
30代 | 35.2% |
40代 | 23.1% |
50代 | 17.1% |
総計 | 28.6% |
なお、昨年時点での年代別書類選考通過率は以下です。
・20代 32.7%
・30代 35.6%
・40代 22.4%
・50代 24.3%
・総計 30.5%
こうして見てみると、30代はほぼ横ばい、20代・50代が低下、40代が上昇したことになります。
現場での実感としても40代の書類選考通過率はここ近年で上がっていると感じます。
これは、日本の生産人口年齢(現役世代の年齢)が上がっていること、採用企業の年齢に対する選考ハードルが低下していることが考えられます。
逆に20代・50代の低下が意味するものは、20代は短期離職の増加で経験不足、50代はまだ年齢に対する選考ハードルがそこまで緩和していないということが考えられます。
とはいえ、35歳限界説が囁かれていた10年前と比較して、採用の平均年齢が上がっているとも考えられ、高齢化や定年延長とともに、50代以上の転職機会は広がるのではないでしょうか。
それでは次に、年代別の内定率を見てみましょう。
表2は、書類選考に対してどれくらいの内定となっているか、一次面接に対してどれくらいの内定となっているかについて集計しております。
ここでは、数値が高ければ高いほど有利であるとお考えください。
書類選考内定率は、30代がもっとも高く、次いで40代、20代、50代の順となっております。
全体の平均よりも高いのが30代で、他の年代は平均よりも低くなりました。
一方で、一次面接内定率は、50代がもっとも高く、次いで30代、40代、20代の順となりました。
全体の平均よりも高いのは50代と30代、ほぼ同じが40代、低いのは20代となっています。
表2)年代別の書類選考内定率と一次面接内定率
年代 | 書類選考内定率 | 一次面接内定率 |
20代 | 7.6% | 27.0% |
30代 | 11.9% | 33.9% |
40代 | 7.7% | 33.1% |
50代 | 6.5% | 37.8% |
総計 | 9.5% | 33.2% |
表2の結果から、書類選考からの内定率は30代がもっとも有利であることがわかります。
また、書類選考では他の年代よりも不利とされる50代は、一次面接に進むと他の年代よりも内定率が高くなることがわかりました。
50代の一次面接内定率が高くなる要因は以下のようなことが考えられます。
・採用要件が年齢不問となっている求人案件がある
・年齢要件が厳しくてもそれ以上の経験があれば採用する
・猫の手も借りたいほど忙しく年齢のことを言ってられない
この傾向を考えますと、50代の転職活動は、上記のような求人を見つけることが最優先課題となるでしょう。
それでは最後に、表2をもとにして内定を1件獲得するために必要な応募数を算出してみたいと思います。
表3は年代別に、内定1件獲得に必要な応募数を算出したものです。ここでは、数値が低ければ低いほど有利であるとお考えください。
もっとも低いのは30代、次いで40代、僅差で20代、50代の順となっております。
表3)年代別の内定1件獲得に必要な応募数
年代別 | 必要な応募数 |
20代 | 13.2件 |
30代 | 8.4件 |
40代 | 13.0件 |
50代 | 15.4件 |
総計 | 10.5件 |
ここからわかることとして、全体の平均よりも低いのが30代のみで、他の年代よりも有利であるということがわかります。
20代と40代はほぼ同じぐらいで、50代は30代の約1.8倍もの応募数が必要ということになります。
これらはあくまでも平均のため、人によって個人差がありますが、どの年代でも10件前後の応募を確保するということは目安になりそうですね。
また、20代の方は、応募業種や職種を変えることによって通過率が低くなりやすい傾向があり、それによって応募時のミスマッチが多くなりやすいと考えられます。
よって、20代の方は転職活動の際にはじっくりと自己分析をされることをおすすめします。
できればキャリアコンサルタントや志望する業界に強い転職エージェントと一緒に自己分析されると良いでしょう。
それではまとめです。
20代は自己分析をしっかりと
30代の転職活動がもっとも有利
40代の転職機会が広がっている
50代は根気よく求人探しを
弊社では今回の集計結果のように多様な年齢層の方々をサポートしております。
年齢面での転職不安はつきもので、これまで見てきたようにその不安や悩みは年齢層によって異なります。
転職は意識しているものの、年齢面的にどうなのかが心配で悩んでいる方などはどうぞお気軽にご相談にお越しください。
今回はここまで。お読み頂きありがとうございました。
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