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こんにちは。代表の佐々木です。
今回は、求職者様に向けて、転職活動をマズローの欲求5段階説になぞらえて、具体的な目標の設定方法について書きたいと思います。
まず最初に、皆さんは「マズローの欲求5段階説」を聞いたことはありますか?
マズローの欲求5段階説といえば下図のようなピラミッドが代表的です。見たことがある方は多いかもしれませんね。
下(1.生理的欲求)から上(5.自己実現欲求)の層にいくに従って、高次の欲求になっていくと言われています。
少し分かりづらいので簡単に説明しておきます。
生きるため・生存に必要な最低限の欲求のことです。
例:食欲や睡眠欲など。
生命の危険から逃れ、安全に生きるために必要な欲求のことです。
例:身を守るために安全な場所で生活したいなど。
一人ではなく、組織に所属して生活したいという欲求のことです。
例:会社で働きたい、家族がほしい、学校で友達を作りたいなど。
組織に所属しているだけではなく、人に認められたい、承認されたいという欲求のことです。承認欲求とも言います。
例:社内でよい評価を得て人より報酬を得たい、出世したいなど。
上記1~4が達成された後、自分自身が更に実現したいことを求める欲求のことです。自分の夢を叶えようとするものがこれに該当します。
例:好きなコンテンツの機種を創りたい、飢餓撲滅のボランティアをしたいなど
さて、ここで転職活動をされている皆様に質問です。
先程の「マズローの欲求5段階説」に従うと、皆様はどの欲求に基づいて転職を考えていますか?
転職活動におけるご自身の欲求をマズローの5段階に分けて分類すると、ご自身の欲求を整理・把握し、転職活動の具体的な目標に落とし込むことが可能です。
もう少し具体的な事例を説明します。
例1: 離職中で最低限の生活を送ることに不安があり、就職先を見つけたい。
このような欲求の方は、「1. 生理的欲求」を満たすための転職活動を行われます。
まず、生きるために必要な収入を得ることがこの方の目標になります。
例2: 現在の会社で、パワハラがひどく、また給与が非常に低い。長時間労働に困っているので、転職したい。
このような欲求の方は、「2. 安全性欲求」を満たすための転職活動を行います。
パワハラや長時間労働がなく、生命の危険が及ばない環境でお仕事することがこの方の目標になります。
例3: 現在の会社で、正当に評価されない、または動機入社の方が先に昇進したものの、自身が昇進できないことに納得が行っていない。正当な評価を行ってくれる会社に転職したい。
このような欲求の方は「3. 社会性欲求」をある程度満たしつつも「4.自我の欲求」が満たされないために転職活動を行います。
このケースでは2つの要因があるように考えられます。
①社内評価に基づく承認欲求:自身が正当な評価を受けていない・正当な報酬が得られていない、などの社内評価に基づく承認欲求。
応募企業の募集要項でポジション(職位)やその報酬などを参考に、希望する求人案件に応募し、採用されることがこの方の目標になります。
②対外的評価に基づく承認欲求:所属する会社の知名度が低く、有名な企業で働きたい、などの所属する会社に紐づく承認欲求。
①に近いですが、ネームバリューの高い企業に応募し、採用されることがこの方の目標になります。
例4: 現在の会社でそれなりの評価を受け、自分の仕事のやりたい仕事ができている。しかしながら、他業界や異業種で、自身のやりたいことがあるために転職を行いたい。
このような欲求の方は、その企業において働き続けることでも十分に生活ができると思いますが、「仕事のやりがい」、「夢」を実現することで、世の中に付加価値をつけることを目指しています。
よって、やりたいこと・夢を実現するための転職を実現することが、この方の目標になります。
まず、ご自身の転職理由を「マズローの欲求5段階説」に当てはめて考えてみることをおすすめします。
これにより、自身の考え方を整理でき、何を望むのかを明確にできますので、転職活動のモチベーション維持にも役立ちます。
皆様の状況は多種多様だと思いますが、上記の例3か例4の理由で転職をご希望される方が多いと感じます。
また、何らかの理由で現在離職中の方は例1や例2のケースもあります。
もし転職の理由が「4.自我の欲求」であれば、周囲からどのような評価を受けてきたのか、また、その評価を受けてどのように感じたのかをまとめてみましょう。
その上で、過去のご自身の経験から、自身の強み(自身がやりたいこと)と弱み(自身がやりたくないこと)を書き出してみて、応募先の検討材料とすることをお勧めします。
転職理由が「5.自己実現欲求」の方は、すでに自身のやりたいことが見えており、他者からの評価を超越した目標を持っていらっしゃいます。
従いまして、どのようなアプローチで自身のやりたいことが実現できるか、そのために何が必要かを具体的に書き出してみることをお勧めします。
最後に、マズローは低次・高次といった言葉で欲求を示していますが、高次だから良くて低次だから悪いということではありません。
個々の状況をしっかりと把握した上で、転職活動のモチベーションを維持し、また採用企業のニーズにも対応できるようにしましょう。
今回はここまで。最後までお読み頂きありがとうございました。
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