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※この記事は2021年11月8日に更新しました。
当初の雇用条件と違った、面接で聞いていた社内の雰囲気と違った、などの理由で早期の退職を余儀なくされ、いつの間にか5社目。
でも今の会社もどうも自分の肌に合わず、もう一回転職しようと思い立ったものの、面接に行ったら「転職回数が多くて当社もすぐに辞めてしまいそう」と言われてしまった。
おそらくそんな方がこの記事をご覧いただいていると思います。
そこで今回は、転職回数による書類選考通過率や内定率について分析した結果を公開します。
実態を正しく把握し、ぜひ転職活動にお役立ていただければと思います。
まず最初に弊社にご登録されている求職者様の転職回数別構成比を見てみます。
なるべく多いサンプルを使いたいので、創業時から昨日までのデータを集計しました。
転職回数3回までは18%から21%までで僅差となりました。
転職回数4回は11%で0回に比べ半減し、5回以上は13%となりました。
便宜上、5回以上の人はひとくくりで集計したため、実際には5回・6回・7回・8回……で分散していると考えられます。
よって、転職回数5回以上の人は各回数とも4回に比べ少ないと見て良さそうです。
それでは次に、転職回数別の書類選考通過率を見てみます。
転職回数0回から2回までが33%前後で僅差となりました。1回が33.8%で最も多く、次いで2回の33.0%、0回の32.9%です。
転職回数3回の28.3%から徐々に低下し、4回の26.1%、5回以上の19.4%となりました。
弊社経由での書類選考数は一人あたり約5件ですので、転職回数0〜2回の人は平均して約1.5件強の面接を受けられていることになります。
一方、転職回数5回以上の人は1件に満たない計算となります。
応募数を2倍の10件にすると、転職回数0〜2回の人は約3件、転職回数5回以上の人は2件弱となります。
このように応募数を増やすほど差異が広がりますので、転職回数は書類選考に影響されると言えるでしょう。
続いて、転職回数別の書類選考内定率を見てみます。これは、応募した求人案件のうち、どのくらいの割合で内定を獲得しているかを示した指標です。
転職回数0回の人が最も高く13.0%、次いで1回と2回がほぼ同じで10.3%・10.4%、3回が9.3%、4回が8.3%、5回以上が7.2%となりました。
転職回数が増えるほど内定率が低下する傾向となっております。
1回の内定を獲得するのに各転職回数の人が、必要な書類選考数は下記になります。
・0回 7.6件
・1回 9.7件
・2回 9.6件
・3回 10.7件
・4回 12.0件
・5回以上 13.9件
転職回数5回以上の人は0回の人に比べて1.8倍の書類選考数が必要になる計算ですので、やはり転職回数によって差異があると言えるでしょう。
ここまでで転職回数が転職活動に及ぼす影響はあると見立てられますが、転職回数が多い人はどうしたらいいのか、という疑問が生じてきます。
ここからは3つの対策をご紹介いたします。
今の会社を辞めてもっと良い会社に転職できるかどうか、今の自分でどんな会社に転職ができそうかを転職エージェントに相談しましょう。
理由は、転職回数をみだりに増やす前に適切な判断をするためです。
そのためには転職市場をわかっている転職エージェントはだいぶ役に立ちます。
転職エージェントは転職市場に近いポジションに位置し、日々採用企業様の登録者様への選考評価に触れております。
誤解を恐れずに言うならば、どういう人材が人気であるかを肌で実感しております。
皆さまが日々籍を置かれているのは労働市場であり、転職市場に似て非なる市場です。
労働市場は会社内の他メンバーとの相対評価をされますが、転職市場はそうではありません。
転職市場では、転職活動中の他求職者との相対評価をされるほか、実態がわからない企業内部の人材との相対評価がなされます。
その市場に最も近く、皆さまがコンタクトを取りやすい相手は転職エージェントなのです。
今の会社を辞めたいかもという意識が芽生えたら、退職を決めてしまう前にぜひご相談ください。
会社を辞める辞めないという意志にかかわらず、国家資格キャリアコンサルタントに相談しましょう。
キャリアコンサルタントとは以下の定義となっております。
「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。
転職エージェントとの違いは、求人紹介有りきで相談するのが転職エージェントで、求人紹介なしで相談するのがキャリアコンサルタントです。
つまり、キャリアコンサルタントは求人を保有しておりません。
キャリアコンサルタントと転職エージェントの違いについて書いた記事はこちら
職業設計のプロコーチであるとされるキャリアコンサルタントに定期的に相談することで、将来のキャリアプランをアップデートし、むやみに転職回数が増えることを回避しましょう。
既に離職中もしくは退職することを固く心に誓っている人は、職務経歴書の書き方を工夫しましょう。
具体的には、各社の退職理由を偽りなく経歴欄に書き上げ、自己PR欄にそのことについての自分なりの考えを書きましょう。
転職を重ねるごとに様々な職場でスキルが磨かれた、今振り返ると転職を踏みとどまることもできたかもしれないと反省している、など。
ここでのポイントは必要以上に良く魅せようとしないことです。正直な気持ちと考えを書くようにしましょう。
ここまで転職回数が多い人のとるべき対策をあげましたが、転職回数が0回の人も注意は必要です。
理由は、書類選考内定率は13%であり、逆を言うと87%は不採用になっているためです。
転職回数が多い人に比べて0回の人は有利ではあるものの、圧倒的に有利というわけではありません。
選考企業から経験やスキルが足りないという評価をされている可能性があるのです。
よって、転職する前に現職でスキルや経験をしっかりと積むことも大切です。
今回は、転職回数別の書類選考通過率と内定率を分析することで、転職回数が及ぼす影響について書きました。
転職回数が多い人、多くなりそうな人向けの3つの対策についても紹介いたしました。
転職は当たり前となった今の時代で、なるべく良い転職をするためにもご自身にあった対策をとって頂ければと思います。
弊社では、転職をお考えの方はもちろんのこと、転職しようかどうか迷っていて今後どんなアクションを取っていったら良いかわからない、という方のご相談も承っております。
下記のエントリーフォームよりお気軽にお問い合わせください。
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