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こんにちは。代表の佐々木です。
転職したいかもと思ったときに、まずはじめに何をしたらいいのでしょう?
転職サイトに登録して求人のリサーチ?転職エージェントに登録?ハローワークに行く?
家族や先輩に相談?履歴書と職務経歴書を作る?
求職者様が取る行動の選択肢は多岐にわたります。
まずはじめに何をするかの答えは一意ではないでしょう。
これは助言する人によっても答えが変わりますね。
ちなみに私がこの質問をされたときの答えは、「自己キャリアの棚卸し」です。
棚卸しという言葉は、新卒の就職活動でもよく耳にする言葉ではないでしょうか。
割と聞き馴染みはあると思います。
一方で、棚卸しという言葉の意味自体は簡単でも、実際に棚卸し作業をするとなると何したらいいの?と思う人も少なくないと思います。
わかります。
私も最初に転職活動をしたときがそうでした。
そもそも棚卸しってスーパーやコンビニなどの小売店で聞く言葉ですよね?
でもスーパーやコンビニで行われる棚卸しがどんなものかわからないですよね?
陳列されている商品を棚から卸す作業?
卸した商品はどうするんでしょうか?そのままにして帰っちゃうんですかね?
さすがにそんなわけがないですね。
小売店の商品はいつ行っても綺麗に陳列されていますし、商品を卸しっぱなしにするということはないでしょう。
しかしながら、そもそも棚卸しで本当に商品を棚から卸しているんでしょうか?
コンビニやスーパーなどで働いている、もしくはアルバイトをしたことがある友人などから、そんな大掛かりな棚卸し作業をしたという話は聞いたことありますか?
(一部を除いて)基本的にはないですよね。
小売店の棚卸しとは、在庫を適正に管理するという意味合いで行われる業務ですが、現在の在庫を正確に把握することを目的としています。
在庫ロスがないか余剰在庫がないか、そんなことも確認します。つまり現状を正確に把握することを指しますね。
今でこそ情報技術が発達し大掛かりな作業が伴う棚卸しはないのでしょうけれども、昔は従業員総出で棚から卸して数えていたんでしょうね。
というように、小売店の棚卸しに例えて解説しましたが、これを自己キャリアの棚卸しに置き換えてみましょう。
自己キャリアの棚卸しとは、自分のキャリアにおける現時点を正確に把握することを指します。
経験年数、経験内容、経験職種、経験業種、実績など、これらはまさに千差万別。同じ人はいません。
あなたのキャリアの過去はあなた以外にはわかりません。
どんなに家族や同僚、上司、友人などに話していたとしても、一番わかっているのはあなたです。
ところが、「自分のことになると冷静に見れない、わからない」というように、しっかりと考えてみないとご自身では正確に把握できなかったりします。
そこで、自己キャリアの棚卸しです。
自己キャリアの棚卸しの目的は、ご自身のキャリアの現状を正確に把握することです。
ここで重要なのは難しい分析はしないということです。
棚卸しをした上で、どの方向性で考えるべきなのか、適正年収はどれくらいなのか、などの難しい分析はその先でやりましょう。
つまり転職市場と絡めて考える作業はもっと後ということです。
まずは、これまでの経歴をふりかえり、現状を把握することが最優先です。
できればこれはPCのドキュメントで作成するのが望ましいですが、手書きノートでも構いません。
・いつからいつまで在籍していたか?
・雇用形態は?
・どの業界だったか?
・どの職種だったか?
・どんな業務内容だったか?
・具体的な実績を数値で表すと?
・具体的な実績を機種名やプロジェクト名で表すと?
・スキル面での自分の強みと弱みは?
・経験面での自分の強みと弱みは?
・性格面での自分の長所と短所は?
これらの項目を整理して書き出してみましょう。
ここで肝心なのは、他人と相対比較しないということです。
自分自身の強みや弱み、長所や短所を考えるときは特に、相対比較してはいけません。
あくまでも自分の中だけで考えるのです。
たとえば、自分のスキルでは文字デザインは得意だけれども、社内にもっと得意な人がいるので得意とは言えない、と考える必要はありません。
キャラデザインやUIよりも文字デザインが得意なら、あなたの強みは「文字デザイン」です。
自己のキャリアの棚卸しですから、他人との相対比較をしてしまうと現状を正確に把握することができません。
あくまでもここでは自分だけにフォーカスして棚卸ししましょう。
どのくらいの分量が目安かと言うと、年齢等にもよりますが、10年あたりA4用紙2枚程度で作ってみるといいでしょう。
よって、40歳ぐらいの人はA4用紙4枚程度ということになります。
ただし、こうした作業が苦手な人は、分量の多さは意識せずに、勘定書きで思いつくがまま書き出してみると良いでしょう。
ここまでできたら自己キャリアの棚卸しは完成です。
え?ただ書き出すだけなの?と思ったあなた、そのとおりです。
書き出した自己キャリアを評価するのは、その先ということになります。
それはつまり分析ということになります。
分析こそ転職市場や他人との相対比較の要素が入ってきますが、これは市場を知っていることでスムーズに進みますから、自分ひとりで考えようとするのはなるべく割けたほうが無難です。
それこそ、たくさんの部下を見てきた上司や、人事、転職市場に詳しい転職エージェント、コーチングで気づきを与えてくれるキャリアコンサルタントなどなど、経験豊富な職業人やキャリアのプロの意見を求めるようにしましょう。
もちろん、弊社でもご相談は承ります。ご相談はこちらから。
今回はここまで。お読み頂きありがとうございました。
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